お知らせ,チーム帯同,トレーナーとは 【アスレティックトレーナーについて(その2)】

【アスレティックトレーナーについて(その2)】

 前回は、トレーナーにはどのようなものがあるのか、担当する分野に応じた大まかな分類をご説明させていただきました。

 今回は、その中から、『日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)』についてお伝えしたいと思います。

 

 JSPO-ATは、日本スポーツ協会が認定しているスポーツ指導者の資格であり、スポーツドクター・スポーツデンティスト・スポーツ栄養士とともにメディカル・コンディショニング資格として分類されています。

 日本スポーツ協会では、このアスレティックトレーナーを『スポーツドクターをはじめコーチ等との緊密な協力のもとに、プレーヤー(スポーツ選手)の安全・健康管理、スポーツ外傷・障害の予防、救急対応、アスレティックリハビリテーション及び体力トレーニング、コンディショニング等にあたる方のための資格』とされています。

 

 JSPO-ATの役割としては、次の7項目が挙げられています。

  1. スポーツ外傷・障害の予防

定義:スポーツ外傷・障害および内科的疾患の予防に関し、あらゆる対策を講じる。

 

  1. スポーツ現場における救急処置

定義:スポーツ現場における傷病者に対する救急処置およびそのサポート。

 

  1. アスレティックリハビリテーション

定義:スポーツ活動に支障をきたすあらゆる身体的な不具合を改善するための働きかけ。

 

  1. コンディショニング

定義:より高い競技能力の発揮に必要なすべての要因を望ましい状態に整えるための働きかけ。

 

  1. 測定と評価

定義:予防、救急処置、アスレティックリハビリテーション、コンディショニングで必要な検査、および測定と評価。

 

  1. 健康管理と組織運営

定義:スポーツ組織内での健康管理に関する各種データの収集と管理、および各スタッフ間との連携体制の確立と組織運営。

 

  1. 教育的指導

定義:チーム、スタッフ、競技者らに対して健康管理に関する情報提供と教育を行い、医科学専門スタッフの立場としてカウンセリングおよびそれらに対する適切なアドバイスを行う。

 

 

 イメージとしては下図のような予防の段階やグラウンドレベルでの競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションなどで関わってくることが主になります。

アスレティックトレーナーの担当領域

  

 また、前回の投稿でも少し触れたように、「トレーナー」という資格だけでは、選手に対するマッサージなどの施術を行うことはできません。

 各手技に応じて、以下のような医療系の資格が必要になってきます。

 〇マッサージ・・・あん摩マッサージ指圧師

 〇はり(鍼)・・・はり師

 〇きゅう(灸)・・・きゅう師

 〇脱臼・骨折等の整復・・・柔道整復師

 

 

 当院のスタッフは、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格だけでなく、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格も保有しております。

 そのため、身体の痛みや不調に対しての鍼灸やマッサージを用いた施術から、障害予防のためのアプローチや競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションまでトータル的なサポートを行うことが可能です。

 

 院内での施術・トレーニングだけでなく、スポーツチームや学校部活動に対してのトレーナー帯同も行っておりますので、チームサポートのご依頼等ございましたら、ご連絡下さい。

  

参考資料)
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー専門テキスト①
・日本スポーツ協会ホームページ

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